テーマ
MCP(AI エージェント連携)
SISA MCP Server は、Claude などの AI エージェントから SISA を使うための入り口です。MCP(Model Context Protocol) という共通の決まりに従っているので、対応しているクライアントなら URL を 1 つ登録するだけでつながります。
できることは 2 つです。
- 運用者: 「いま対応中のインシデントは?」「先月は何件?」「傾向分析を読んで」と、エージェントに SISA の状況を聞く
- 開発者:
/alertや External API を使うコードを書くときに、エージェントに正確な仕様を読ませる(項目名やヘッダ名を推測させない)
利用できるプラン
SISA MCP Server は External API の上で動きます。利用には Business または Premium と API オプション(APIキーの発行)が必要です。アラート受信(/alert)の仕様を読む・試し打ちする道具は無料ですが、接続そのものに API キーを使います。
接続先
https://mcp.sisa.jp/mcp- 認証は 2 通り。どちらも、その組織の API オプション契約が前提です
- サインインして接続(OAuth): クライアントが接続時にブラウザで SISA のサインイン画面を開き、組織と権限(読み取りのみ/読み取りと書き込み)を選んで許可します。許可すると、その組織に種別「MCP」の API キーが 1 つ自動で作られ、呼び出しはそのキーとして数えられます。接続は console の「アカウント › 接続中のアプリ」から、いつでも取り消せます
- API キー:
Authorization: Bearer <APIキー>(X-API-Key: <APIキー>でも可)。キーは console の「APIキー」で発行します
- プロトコル: MCP の Streamable HTTP。2026-07-28 版と、2025 年の版(2025-03-26 / 06-18 / 11-25)のどちらで話すクライアントでもつながります
- 「状況を聞く」だけなら、権限が読み取り専用の API キーをおすすめします(状態を変える道具は 403 で止まります)
クライアントごとの登録手順
Claude Code
サインインして接続する(おすすめ):
bash
claude mcp add --transport http sisa https://mcp.sisa.jp/mcp初めて使うときに /mcp で sisa を選ぶとブラウザが開き、SISA にサインインして組織と権限を選びます。
API キーで接続する(CI や共用の環境など、ブラウザを開けないとき):
bash
claude mcp add --transport http sisa https://mcp.sisa.jp/mcp \
--header "Authorization: Bearer sisak_xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx"claude.ai・Claude Desktop(カスタムコネクタ)
- claude.ai の 設定 → コネクタ → カスタムコネクタを追加
- 名前に
SISA、URL にhttps://mcp.sisa.jp/mcp。認証の設定はそのまま(OAuth クライアント ID などは空のまま)で追加 - 「接続」を押すと SISA のサインイン画面が開きます。サインインして、組織と権限を選んで許可
- 会話でコネクタを有効にして、「対応中のインシデントの状況を教えて」と聞いてみてください
API キーで接続したいときは、3 の代わりに認証で「サインインしない」を選び、Request headers に Authorization: Bearer sisak_… を 1 行入れます。
カスタムコネクタは Pro / Max / Team / Enterprise で使えます(Free は 1 つまで)。Team / Enterprise では管理者が組織に 1 つ追加する形になり、サインインは利用者ごとに行われます(API キーで入れた場合は全員が同じキーで SISA に届きます)。
Cursor
~/.cursor/mcp.json(または プロジェクトの .cursor/mcp.json)に追加します。headers を書かなければ、初回に Cursor がブラウザを開いて SISA にサインインします。
json
{
"mcpServers": {
"sisa": {
"url": "https://mcp.sisa.jp/mcp"
}
}
}API キーで接続するときは "headers": { "Authorization": "Bearer ${env:SISA_API_KEY}" } を足します。
ChatGPT
ChatGPT(開発者モードのコネクタ・Pro / Plus / Business / Enterprise)で 設定 → コネクタ → 作成 を開き、URL に https://mcp.sisa.jp/mcp、認証に OAuth を選びます。接続すると SISA のサインイン画面が開くので、組織と権限を選んで許可してください。クライアント ID・シークレットの入力は要りません。
接続の取り消し
サインインして接続したアプリは console の アカウント › 接続中のアプリ に並びます。「取り消す」を押すと、そのアプリの接続と、同時に作られた種別「MCP」の API キー・アクセストークンがまとめて無効になります。組織の管理者が「APIキー」一覧でそのキーを削除しても同じ結果になります。
道具(ツール)の一覧
エージェントは問いに応じて次の道具を選びます。「API コール」は、その組織の月間コール数(External API の上限)を消費する回数です。
仕様を読む(無料・API コール 0)
API を呼ばず、サーバーに同梱した OpenAPI とこのサイトのページを返します。
| 道具 | 内容 |
|---|---|
get_openapi | External API の OpenAPI(既定はエンドポイントの一覧だけ) |
get_endpoint | エンドポイント 1 本のパラメータ・応答の型 |
get_alert_contract | /alert の仕様(認証・署名・項目・クールダウン) |
get_error_codes | エラー code の一覧と意味 |
search_docs | このサイトの API 関連ページを全文検索 |
叩いて確かめる
| 道具 | 内容 | API コール |
|---|---|---|
get_usage | 今月のコール数・上限・残り | 0(数えません・上限に達していても使えます) |
try_request | External API を GET で呼ぶ | 1 |
try_write_request | External API に POST / PATCH で書き込む(⚠️ 本番を変えます) | 1 |
send_test_alert | /alert に通報を 1 件送る(⚠️ 本物の通報として届きます) | 0(/alert は無料) |
状況を聞く(運用者向け)
| 道具 | 内容 | API コール |
|---|---|---|
incident_overview | 対応中のインシデントを、現場名・監視ユニット名・現地時刻つきで一覧 | 初回 3・以後 5 分間は 1 |
list_incidents / get_incident | インシデントの一覧・1 件の詳細 | 1 |
list_projects / list_situation_units / list_cameras | 現場の構成 | 1 |
get_monthly_incident_counts | 月ごとのインシデント件数(ダッシュボードの「月間インシデント推移」と同じ数) | 1 |
get_incident_trends | ダッシュボードの「インシデント傾向分析」(AI の要約・期間と作成日時つき) | 1 |
update_incident_status | インシデントの状態を変える(対応中 → 解決 → クローズ) | 1 |
書き込みの道具(try_write_request・update_incident_status・send_test_alert)は、実行の前に内容を利用者に示して確認を取るようエージェントに指示してあります。それでも、運用で使うキーは読み取り専用にしておくのが確実です。
prompts(定型の頼み方)
クライアントが prompts に対応していれば、次の定型を選ぶだけで手順つきの指示になります。
todays_incident_summary(今日の状況)・stalled_incidents(止まっているインシデント)・monthly_incident_report(月ごとの件数)・ incident_trends_briefing(傾向分析)・build_v1_client(External API のクライアントを書く)・send_alerts_to_sisa(通報を送るコードを書く)・ sync_incidents_to_ledger(自社の台帳へ同期する処理を書く)
コール数の目安
実測では、運用者の問い 1 つ(「いまの状況を教えて」)が 3 コール(直後の問いは 1 コール)、External API のクライアントを書かせるタスクが 2 コール(仕様を読む道具と get_usage は 0)、/alert のスクリプトを書かせるタスクが 0 コールでした。Business の 1,000 コール/月は、運用者の問いにして 月 330 回ほどにあたります。残りは get_usage で、いつでも無料で確かめられます。
上限に達すると道具は「上限はいくつで、いつ戻るか」を返し、エージェントはそれを利用者に伝えます(自動で再送はしません)。Premium では上限を超えた分が超過課金になります。console の「API利用量」には、MCP 経由の回数が内訳として表示されます。
データの行き先について
エージェントが道具で読んだ内容(インシデントのタイトル・本文・現場名・件数など)は、そのクライアントの AI 事業者 (claude.ai なら Anthropic、Cursor ならお使いのモデルの提供元)へ送られます。送り先を選ぶのは利用者です。ご利用の AI 事業者の規約・データの扱いを確かめたうえで接続してください。
get_incident_trends が返す本文は SISA 側の AI が書いた要約です。エージェントには「対象期間と作成日時を添え、事実として言い切らない」よう指示していますが、伝えられた内容は console のダッシュボードで確かめてください。
困ったとき
| 症状 | 原因と対処 |
|---|---|
| 接続できない・401 | API キーが無効、または Authorization ヘッダが付いていません。console で発行したキーを確かめてください |
| 道具が「API を利用できるプランではありません」と言う(403) | Business / Premium と API オプションが必要です |
| 書き込みの道具だけ 403 | 読み取り専用のキーです。書き込みが要るなら「読み取り・書き込み」のキーを発行します |
| 「今月の上限に達しました」(429) | get_usage で残りと戻る時刻を確認。上限はプランで決まります |
ローカルで動かす版(npx)は準備中です。公式の MCP Registry には jp.sisa/mcp として登録しています。